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訪問看護の転職に失敗したくない!失敗と感じる5つの理由と対策を解説

「転職先に訪問看護を考えているが失敗したくない」「今の働き方を変えてプライベートを充実させたい」

このように、現状に満足できずに訪問看護という選択肢を検討している看護師の方も多いのではないでしょうか。

ただし、訪問看護に転職した際に、訪問看護の働き方が合わなかったり、オンコールにストレスを感じたりなど失敗したと感じるケースもあります。

この記事では、実際に訪問看護で働いてみて失敗したと感じた理由や、失敗を防ぐためのポイントを解説します。訪問看護への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

訪問看護の転職に失敗したと感じる5つの理由

訪問看護に転職したけど、実際の業務内容が合わなかったと後悔する看護師もいるようです。

転職先に訪問看護を検討する理由として「ナースコールに追われずに利用者さまとゆっくり関わりたい」「在宅支援に興味がある」などがあります。

誰しも、働き始めるときには期待を持っているものです。理想と現実にギャップを感じたとき、失敗したと悲観するかもしれません。

ここでは、訪問看護で働いてみて失敗したと感じた理由を解説します。

訪問看護の業務が自分に合わなかった

訪問看護の業務が「思っていた業務とは違う」と自分に合わず、転職に失敗したと感じる看護師は少なくありません。

病院と比べて、訪問看護の業務は医療処置や急変に対応する頻度は減ります。業務内容の違いにギャップを感じたり、物足りなさを覚えたりすることもあるでしょう。

また、訪問看護では毎日の看護記録にくわえ、月末の訪問看護計画書や報告書を作成しなければならず、事務作業も多くなりがちです。

状況に応じてケアマネージャーや医師との連携も重要な業務の1部であり、初めの頃はギャップに慣れず、転職に失敗したと感じるケースもあるようです。

転職する前に情報収集が足りていないほど、仕事が合わないと感じやすくなります。基本的に外での活動となり、天候に左右されることも、病院との違いです。

オンコール体制がストレスに感じた

オンコール体制がストレスに感じる看護師もいるでしょう。

オンコール当番の日は、いつ電話がかかるかわからないという緊張状態が続き、遠くに外出できなかったり、お酒を飲めなかったりなど自由に過ごせないためです。

訪問看護の加算加算の届け出の有無
緊急時訪問看護加算(介護保険)※187.8%
24時間対応体制加算(医療保険)※288.5%

引用:社会保障審議会介護給付費分科会(第220回)訪問看護|厚生労働省(p.38)

この表を見ると、約9割の事業所がオンコール体制をとっていることがわかります。

訪問看護ステーションによってオンコール体制はさまざまです。待機の回数や緊急で訪問する件数が多いと、ストレスを感じ、十分に休息を取れないこともあります。

管理者だけでオンコール当番をしている所もあるようなので、確認が必要です。

※1、2 オンコール体制を取ることで、通常の訪問料金に上乗せして加算が取れる制度

1人で訪問するためプレッシャーがあった

1人での訪問にプレッシャーを感じる人もいるようです。基本的に、訪問看護師は1人で利用者さま宅に訪問します。

1人で利用者さまの状態をアセスメントしたり、点滴を投与したりなど状況判断をしなければなりません。

そのプレッシャーに耐えられないことが、訪問看護業務が自分に合っていないと感じる理由のひとつです。

スタッフに馴染めなかった

人間関係での悩みも多いようです。

訪問看護は病院に比べスタッフが少人数なので、苦手と感じる人がいても毎日顔を合わせる機会が多くなります。

狭いコミュニティなので、特有の雰囲気があり、自分は馴染めていないと感じることもあるかもしれません。

求人情報と実際の条件が異なっていた

求人情報の記載内容や転職サイトから聞いていた情報が、実際の労働条件と違っていたケースも考えらえます。

実際に現場で働いてみなければわからないことは多いかもしれません。

例えば、残業はないと聞いていたのに毎日定時に帰れない、オンコール当番の頻度が高いなど、入職後でないと実態がはっきりしないこともあります。

そのため、求人情報を十分チェックするほか、訪問看護ステーションのホームページを見たり、職場見学に参加して質問したりして条件を確認しましょう。

訪問看護の転職で失敗を防ぐためのポイント

訪問看護の転職に失敗することを防ぐために心がけておきたいことを以下に解説します。

訪問看護への理解を事前に深めておく

まず、訪問看護とはどのような仕事内容なのか、病院との違いも把握しておくことが大切です。

  • 基本的に訪問は1人
  • 多職種との密な連携
  • 利用者さま、ご家族さまとの信頼関係を築くこと
  • 屋外での活動

1日の訪問件数は約4~6件程度です。病院勤務とは異なり訪問は基本的に1人なので、不安に思うかもしれません。

しかし、スマホやタブレットを1人1台持つため、緊急時の連絡はいつでも可能です。

情報共有が必要となり、看護師間はもちろん、医師やケアマネージャー、必要であればリハビリスタッフやヘルパーとのコミュニケーションも大切な業務です。訪問以外の仕事が多いことは把握しておく必要があります。

しかし、利用者さまと30分~1時間ほどの時間をゆっくりと過ごすことができ、ナースコールに追われることもありません。その分、深く信頼関係を築きやすいでしょう。

病院勤務と違い、天候にも注意が必要です。常に室内ではなく、移動時は外での活動となります。季節によって服装を変えたり、1年通しての日焼け対策をしたりすることが大切です。

転職を希望している訪問看護ステーションの情報を正しく把握する

働く前に、自分の希望する条件に合っているか確認が必要です。

求人情報に記載されている内容や看護師の転職サイトのアドバイザーに聞いた情報が事実と異なる可能性があるため、以下の項目を面談時に確認しましょう。

  • 1日の訪問件数
  • 利用者さまの特徴
  • 勤務条件や待遇
  • 日祝日の営業の有無
  • 残業時間や年間休日
  • オンコールの有無・頻度
  • 使用するのは公用車or私用車
  • ステーションに通勤or直行直帰
  • 管理者やスタッフの雰囲気を確認

インターネットで口コミや評判を事前に確認しておいた方が良いでしょう。以前働いていた人に情報を聞くことができれば、内部の情報が詳しく分かるかもしれません。

転職を検討している訪問看護ステーションの見学に行く

事前に見学に行き、あらかじめどのような所にあるのか、駐車場の場所や建物の様子を把握しておきましょう。

思ったよりも建物が古かったり、自分の家から通うのに渋滞したりなど実際に行ってみて感じることも多いからです。

車の運転が苦手という方は、駐車場や周辺の道路の幅など、確認しておくと安心です。

訪問看護に向いている人の特徴

訪問看護の働き方に向いている人の特徴を以下に説明します。

コミュニケーション能力の高い人

利用者さま、そのご家族さまとの信頼関係の構築や、多職種との連携が必須となる仕事です。コミュニケーションがスムーズであれば、相手に好印象を与え、仕事も円滑に進めることができます。

常に笑顔で優しい雰囲気をもって接することができる人は、利用者さまにも安心感を与えられる存在になるでしょう。

利用者さまの生活に寄り添う看護にやりがいを感じられる人

病院生活とは違い看護支援の場が在宅なので、生活環境やご家族さまとの関係など、利用者さまによって状況は大きく異なります。

よりその人に合った看護を提供するためには、幅広い視野をもって関わっていく必要があります。

もっと良い支援方法はないかと考え、行動できる人は、訪問看護師に向いているといえるでしょう。

1人で自由に行動したい人

訪問に慣れると基本的に1人で訪問するため、訪問の合間は車で過ごすことができます。

昼食も外ですませることができ、病院のように常に誰かが傍にいる状況とは違うので、気ままにすごしたい人にはおすすめです。

訪問看護に向いていない人の特徴

訪問看護に向いている人もいれば、ちょっと違うと感じる人もいるかもしれません。以下に向いていない人の特徴を解説するため、自分と比較してみてください。

他人の家に入ることに抵抗がある人

利用者さま宅が不衛生である場合、ときにはペットを飼っていることもあります。とくに、アレルギーのある人は、訪問を不快に感じる可能性があります。

医療処置が好きでバリバリこなしたい人

在宅でできることは限られており、急変時には搬送手続きを取り、その先は病院に依頼することになります。

病院勤務との違い、医療処置の少ないことに物足りなさを感じる人は、訪問看護の仕事は避けた方が良いかもしれません。

気候の変動に敏感な人

基本的に外での活動となり、日焼け止めやアームカバーなどの紫外線対策は必須です。

夏は猛暑なので、照り付ける太陽が刺激となります。病院勤務のように室内ではないので、肌が敏感な人、美容に心がけている人は後悔する可能性があります。

また、冬は寒く、地域によっては雪が降るとタイヤのチェーンを巻くといった作業が増えることもあるでしょう。

転職後に感じた失敗事例

では実際に、訪問看護師として働く上でどのような失敗談があったのか見ていきましょう。

ターミナル期の利用者さまの対応に不安を感じた

利用者様にターミナル期の方がいる際には、いつ状態が悪化するのか分からない状況にあります。自分がオンコール当番であれば、いつ呼び出しがかかるか分からず不安を感じるでしょう。

実際に夜のうちに何度も呼ばれたという訪問看護師もいるようです。他の訪問看護スタッフに相談することもできず、1人で判断しなければならない状況であるため、プレッシャーが大きかったという声もあります。

職場に合わない人がいた

同じ職場に苦手な人がいると、連携が重要となる訪問看護師にとっては苦痛な状況となります。

コミュニケーションを取ることに緊張してしまい、大事な部分を伝えられず、それが利用者さまからのクレームに繋がってしまった事例もあるようです。

訪問看護師は、1人で行動する時間が長いため、他のスタッフと関わる時間は病院に比べると減るかもしれません。

限られた時間の中でコミュニケーションを取り、スムーズに報告・連絡・相談ができる心地の良い環境を作っていけると良いでしょう。

まとめ

訪問看護への転職を成功させるには、事前の情報収集が必須です。訪問看護師として働く際には、病院との違いも多く、分からないことばかりで不安を感じている方もいます。

しかし、訪問看護は利用者さまと長期的に関わることができるため、一人ひとりに向き合ってケアできる環境といえます。

初めは人間関係や慣れない業務に戸惑うことも多いでしょう。しかし、日々の業務をこなす中で対策を立てることができれば、そのうち「働きやすい」と感じる方も多いのではないでしょうか。訪問看護への理解を深めて、自分に合った理想の働き方を実現させましょう。

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